キッチンに常備薬。おいしいだけではない、大根のもつ力とは?

おでんの大根、ほくほくして、味がしみて、おいしいですよね。
これからの季節、大根はわき役ながら大活躍です。わき役ですが・・。

ところが栄養の面からみると、大根は侮れない存在であることがわかりました。

あるとうれしいけど、なくてもなんとかなる大根。
今年は、いつもそばにいてほしい存在になること間違いなしです。

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大根役者って、すばらしい!

「あの人は大根役者」とよく言いますね。
演技が下手で、なかなか当たり役に恵まれない俳優のことをさします。

どのような料理方法をしても当たる(食あたり)ことがないという言葉ですが、実際に食材としての大根は、当たることがほとんどありません。

煮る、蒸す、そのまま生で、と広い利用方法がありますし、消化を促進、殺菌作用があるので、いくら食べても食べ過ぎということがないのです。

肉や魚の毒消し、排尿の促進、血液をどろどろにする原因のたんぱく質を分解、消化する働きもあります。

大根の葉も優れものです。
カルシウム、ビタミン、ミネラルが豊富なので、油でいためて食べると、骨が丈夫になり、美肌効果もあるのです。

当たらないというところから、漢方薬にも使われています。
料理の世界では、大根役者はすばらしいということになります。

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薬としての大根

身体の調子がおかしいとき、ちょっと風邪のひき始めかなと思うとき、大根を活用してみてください。

◆カップに大根おろし大さじ2杯程度を入れ、熱々の番茶を注ぎます。
それを一気に飲み干し、布団をかぶって寝ます。
しばらくして汗が出なければ、もう一度同じように飲みます。

しょうゆをたらしてもいいです。しょうがも少々なら抗菌作用がうまれます。
解熱効果がありますし、何より水分がとれますね。
小さい子には番茶のかわりにリンゴジュースでもいいでしょう。

◆しょうゆをたらした大根おろしに、熱々(煙がでるくらいまで)のごま油をたらして、
ごはんにのせる。
関節の痛みをやわらげる効果があります。何よりおいしいです。

◆大根おろしと2,3倍の量の水を火にかけ、沸騰する前にとめます。
動物性食品の食べ過ぎで、血液がどろどろになった症状に効き目があります。弱った腎臓に働きかける効果があります。

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大根と仲良しの食材は?

身体の調子を上げるための大根利用法ですが、次の食材も併用してみましょう。

■はちみつ
1センチ角に切った大根を容器に入れ、はちみつをどんどん入れていきます。
2時間ほどでおいしいシロップが作られ始めます。
これをスプーンで少しずつ飲むと、咳の症状がやわらいできます。

これから風邪や気管支炎の厳しい季節になります。病院で適切な薬を処方してもらい、あとは、このはちみつ大根でおいしく身体の回復をまちましょう。
我が家は、このはちみつ大根が大好きです。

■梅干し
冷え性に効くといわれる「梅しょう番茶」はご存知ですか?
カップに、中くらいの梅干し1個、しょうゆ小さじ1,5、しょうが2,3滴に熱々の番茶を注ぐもので、疲労回復や胃腸の強化に効果があります。

ここに大根おろしを大さじ1ほど加えて作ると、さらに効果が広範囲になり、風邪の諸症状にききます。
また「梅醤」という商品があり、練り梅としょうゆをあわせたもので、これにお茶を注ぐだけで、簡単に梅しょう番茶ができます。


大根の役者ぶりは、すごいですね。
この働きを知ると、これからはおでんの大根に、おいしいだけではない、ありがたみのようなものを味わうことができそうです。日々の健康にぜひ大根を活用してみてくださいね。


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