基本的人権も時代の流れ?新しい人権?広島人権大会概要

10月3・4日に広島にて人権大会が開かれました。

ここでは、日本国憲法に明記されている人権だけでなく、『新しい人権』についても触れていきます!


日本における基本的人権

基本的人権とは、人間が生まれながらに持っている社会的権利のことを指します。

日本国憲法では国民主権、平和主義とならび、基本的人権の尊重を三大原則としています。

人権に関する法整備の基本的な部分は主に内閣府と法務省が担当しており、法務省の人権擁護局がその中心となっているほかに、必要に応じて担当する省庁が法律を整備しています。

続いては、基本的人権の内容についてご説明します。

分類方法は法学者により異なっているので、主なものを抜粋してお伝えします。

まずは、法の下の平等などが含まれる『包括的基本権』です。
こちらは貴族制度の廃止や、差別行為などの禁止を挙げています。

続いては国家からの自由を規定した『自由権』です。
こちらには表現の自由や職業選択の自由などが含まれています。

その他にも教育や社会保障を受ける権利などが含まれる『社会権』などがあります。


最近よく聞く『新しい人権』って?

日本国憲法が制定されてから年月が経ち、時代の変化に憲法が追いつかなくなっていきました。

そこで、憲法の定める個別の権利保障規定に明示されてはいないものの、憲法上の人権として保障されるべきと考えられる権利を『新しい人権』と呼ぶことにしました。

新しい人権の一例として、『プライバシーの権利』『日照権』などが挙げられます。

それぞれについて少し触れたいと思います。
まず、プライバシーの権利とは、私生活上の事柄をみだりに公開されない権利のことを指します。
個人情報保護においては、他者が管理している自己の情報について訂正・削除を求めることができる権利を指しています。

続いては『日照権』です。
日を遮るものが自然物しかなかった時代には全く考えられなかった問題でした。
都市化により住宅が密集し、人工物が日当たりを阻害することが多発したためにこの考えが定着していきました。


広島で開催!今年の人権大会の概要

日本弁護士連合会(日弁連)は2013年10月3・4日に人権擁護大会・シンポジウムを開催しました。

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広島国際会議場で開かれ、3日のシンポジウムでは3つの会場に分かれて議論が行われました。

放射能や原発の問題、日本の安全保障、そして不平等社会の克服についてでした。
こちらは一般市民でも参加することができ、参加費も無料でした。

また、4日には人権擁護大会が開かれましたが、こちらは原則として弁護士である会員のみが対象となっていました。

表現の自由とプライバシー権など、相反する権利もあるため、人権はとても難しい問題であると思います。これからも、時代に合った人権について活発な議論がなされれば良いと感じます。



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