酉の市とは?初冬を彩るイベントその由来と開催日

酉の市をご存知ですか?

最近友人に今度酉の市へ行かないかと誘われたのですが、
実はお恥ずかしながら、私はその存在を知りませんでした……。

というわけで、今回はそんな酉の市についてを調べてみました!


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Photo by (c)Tomo.Yun


酉の市とは?

酉の市(とりのいち)とは、別名酉の祭(とりのまち)や大酉祭(おおとりまつり)、
お酉様(おとりさま)と呼ばれる開運招福・商売繁盛を願うためのお祭りです。

縁起物の熊手を購入したりできるほか、
たくさんの露店が並ぶ賑やかなイベントなんだそうですよ。

11月の酉の日に行われることから、「酉の市」、とよばれているらしいのですが……。

なんとこの酉の市、神社とお寺、両方でやっている……!?
いったいこれはどういうことなのか、さらに詳しく調べてみました!

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酉の市の由来

もともとは東京の足立区にある大鷲神社周辺に住む農民たちによって行われていた、
収穫祭が始まりだと言われています。

大鷲神社では鶏を神として祭っていることもあり、
近隣の農民たちは生きた鶏を神社に奉納し、
祭が終わると浅草寺観音堂の前で逃がしてやったのだそうです。

そのお祭りが、11月の酉の日に行われることから、
「酉の市」というような名前がつきました。

酉の日とは、毎日に十二支を当てはめた日付の考え方です。

一か月は大体30日なので、
少なくとも11月中に二回の酉の市があることがわかりますね。

また、酉の市が三回目まである年は、火事が多い、
という言い伝えもあるそうです。

年末は火の元に気を付けましょう。




2008年(平成20年)以後の11月の酉の日
  一の酉 二の酉 三の酉
2008年(平成20年) 5日 17日 29日
2009年(平成21年) 12日 24日
2010年(平成22年) 7日 19日
2011年(平成23年) 2日 14日 26日
2012年(平成24年) 8日 20日
2013年(平成25年) 3日 15日 27日

【wikipediaより】


お寺と神社の両方であるのはどうして?

実は日本では、明治初年に神仏分離令が出されるまで、
神仏は同じものであるという考え方がありました。

どういうものかというと、
「ありがたい仏教の仏様が、人々を救うために八百万の神様に姿を変えて、
人々の前に現れたのだ」
というものです。

その結果、酉の市の大本である大鷲神社に祀られているのは
「日本武尊(やまとたけるのみこと)」ですが、一方で、
その正体は「妙見大菩薩」だとも言われていたのです。

それが神仏分離令が出たことにより、
仏様は仏様、神様は神様と分けて考えなければいけなくなりました。

結果、お寺においては妙見大菩薩が由来となる酉の市が開かれ、
神社では日本武尊が由来となる酉の市が開かれることになったのです。


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Photo by (c)Tomo.Yun


おススメ酉の市

最後に、おススメの酉の市を紹介しておきたいと思います。

おススメは、ずばり東京浅草で行われる酉の市です。

その理由はずばり、この酉の市が「酉の寺長國寺」と
「鷲神社」が隣り合わせで開かれたものだということです。

一度のお参りで神様と仏様の両方に後利益をお願いすることが出来てしまいます。

また、それぞれのお寺と神社が合同で開催する酉の市だけあって、
その賑わいも全国で一、二を争います。

11月の酉の日、神様と仏様へのお参りを兼ねて
酉の市に遊びに出かけてみませんか?


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