桜の季節到来!お花見の注意点やマナーは?

沖縄県ではすでに桜が開花し、もうすぐ日本全国にお花見の季節が訪れます。お花見は古くから行われてきた日本独自の風習です。

しかし、最近では『花を愛でる』という大前提を忘れて、近隣住民やほかの花見客に迷惑をかけて騒ぐ人も多数います。

ここでは、目的や同行者などによって変わる場所選びについてや、お花見をする上で最低限守るべきマナーについてまとめたいと思います。

ルールを守って楽しくお花見をするのが、ひとりひとりに求められています。


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奈良時代は梅が主流だったが、次第に桜に交代

お花見とは主に桜の花を観賞し、春の訪れを祝う日本独自の風習です。
桜は日本全国に広く見られる樹木であり、その花は春の一時期にある地域で一斉に咲き競います。

また、わずか2週間足らずで散るため、日本人の季節感を形成するのに重要な要素であると言えます。

お花見は奈良時代の貴族の行事が起源だとされていますが、そのころは中国から伝来したばかりの梅が観賞されていました。

そして、平安時代になると梅から桜へと代わっていきました。
それは歌にも現れていて、『万葉集』においては桜を詠んだ歌が40首、梅を詠んだ歌が100首程度見られましたが、10世紀初期の『古今和歌集』においては梅と桜の数に逆転が見られます。

また、このあたりから『花』が桜の別称として用いられていきました。

さて、春が近づくとニュースなどで『桜前線が北上』などと言いますね。
これは、日本各地の桜の開花日を線で結んだものであり、天気図で用いられる前線と似ていることから、こう呼ばれています。

例年1月中に沖縄や奄美地方でヒガンザクラが開花し、3月後半に西日本と東日本の太平洋側でソメイヨシノが開花し、4月の初めごろに満開となります。

その後、4月末には東北地方北部でも開花し、5月になると北海道でソメイヨシノやエゾヤマザクラなどが開花します。

このように桜は南から順番に開花していくため、ニュースなどで『桜前線が北上』などと報道するのです。

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たくさんある中で、ぴったりの観賞場所はどこ?

続いては、お花見の仕方についてまとめていきたいと思います。
『お花見』と一口に言っても、目的や誰と行くかなどで事情が変わってきます。

・いつ?
満開のときにお花見をするのはもちろん、咲き始めや、桜吹雪の舞う散り際なども風情があります。また、時間帯によっても雰囲気が異なります。
にぎやかに過ごすなら昼ですが、静かな朝も良いですし、しっとりした夜桜もオススメです。最近では桜の名所でライトアップを行うことも多いようです。

・どこで?
家の近所で行うのか、それとも少し遠出をして観賞するのかによっても雰囲気が変わります。また、桜の名所として名が知れたところに行くのか、秘密の穴場に行くのか、それとも移動しながら決めていくのかなど、さまざまなパターンがあります。

・誰と?
会社関係の人や親しい友人、家族などのパターンがあります。家族と行くなら、酔客がいない場所を選ぶのも良いでしょう。皆でおしゃべりや食事をしながら桜を愛でるのも良いですが、1人でじっくりと観賞するのも楽しいと思います。

・内容は?
宴会や散策、ドライブなど何をメインにするか決めましょう。宴会の場合はお酒を飲むことも考えて、家や駅から近い場所を選ぶのが良いと思います。
ドライブと組み合わせるときは、夜景と桜が一緒に楽しめるようなところや、道中で美味しいものが食べられるところなどがオススメです。
また、絵を描いたり写真を撮ったりするのがメインの場合は人が少ないところのほうが良いでしょう。

・飲食の程度は?
本格的な宴会をするのか、それとも軽食やお茶程度なのかによっても選ぶ場所が変わってきます。そもそも飲食をしない場合は広いスペースが要らないので、場所選びの制約が少なくなります。


このように、どういった状況でお花見をするかによって、お花見の仕方は変わってきます。


桜を楽しむには、最低限のマナーを守るのが重要

桜のシーズンは多くの方がお花見をします。しかし、マナー違反をする花見客がいることも確かです。ここで、お花見のマナーについて再確認したいと思います。

・桜を傷つけない
桜の枝にロープを結んでテントを張ったり、酔った勢いで枝を傷つけたりするケースが後を絶ちません。来年以降も楽しくお花見をするためにも、桜を傷つけないようにしましょう。

・場所を独占しすぎない
誰だって良い場所でお花見をしたいと思います。また、食事や荷物などを置くスペースが必要なので、大人数での宴会の場合は広いスペースを使います。
しかし、ほかの花見客にも配慮をして、自分たちだけで独占しないようにしたいものです。

・カラオケや音楽、バーベキューに注意
場所によっては、カラオケや火気の使用が許可されていることもありますが、ルールを無視している方も見られます。

・ゴミはきちんと捨てる
コンビニの普及から、ペットボトルや弁当の空き容器によるゴミが激増してしまいました。ゴミ箱が用意されている場合はきちんと分別を行い、そうでない場合は持ち帰るようにします。

宴会が進んでアルコールが入ることによって、花見客同士のトラブルも毎年のように多発しています。公共の場所であるということをわきまえて、ルールを守ってお花見をしましょう。





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