2014の梅雨前線は?天気図付き
5月から7月にかけて、日本の広い範囲で長雨が続く「梅雨」。
ジメジメとして湿度が高いので
カビや食中毒に注意が必要な季節になります。
さて、5月23日には3ヶ月予報が発表され
6月から8月の雨や気温についての予報が明らかになりました。
ここでは、梅雨のメカニズムをご紹介しつつ
今年の夏の天気の傾向などについても触れたいと思います。
梅雨の時期は日本の広い範囲で雨や曇りが多くなる
日本の、北海道や小笠原諸島を除く地域で見られる「梅雨(つゆ、ばいう)」という気象現象。
これは、毎年5月から7月にかけて曇りや雨が多い期間を指します。
また、梅雨は日本だけではなく、台湾や朝鮮半島南部など
東アジアの広範囲において起こります。
梅雨に入ることを「梅雨入り」や「入梅(にゅうばい)」と呼びます。
また、梅雨が終わることを「梅雨明け」や「出梅(しゅつばい)」といいます。
日本においては地方気象台・気象庁がこれらの時期を観測により発表しています。
そして、その発表を元にしてニュースなどで報道されます。
次の動画は2013/5/27~6/13の121枚の天気図をつなげたものです。
(梅雨前線形成から台風3号の消滅まで)
2013年のものですが、梅雨前線の動きを確認してください。
梅雨前線が停滞することによって、雨が続く
それでは、梅雨が起こるメカニズムについてまとめていきましょう。雲は細かい水滴が集まってできています。
なんらかの理由によって空気の温度が下がり
気温が下がったことにより雲が生まれます。
雲がたくさんできることにより水滴がたくさん集まり
限界を超えたところで雨となって地上に落ちます。
続いては、天気予報でよく耳にする
「梅雨前線」についてご紹介したいと思います。
地球上には目には見えない様々な性質の空気のかたまり(気団)があり
上空を移動しています。
温度の違う気団がぶつかり合う境目を「前線面」と呼び
これが地表と交わったところを「前線」と呼びます。
前線では暖かい空気と冷たい空気がぶつかっていて
ここではたくさんの雲が発生します。
日本の周りには「オホーツク海気団」「シベリア気団」「揚子江気団」
「小笠原気団」という性質の異なる4つの気団があります。
この中のオホーツク海気団と小笠原気団がぶつかりあうことによって
「梅雨前線」ができます。
この2つの気団がぶつかりあううちは梅雨が続きます。
次第に小笠原気団が勢力を拡大し
オホーツク海気団を北に押し上げていきます。
そうすると梅雨明けとなり、暑い夏が到来します。
今年はエルニーニョ現象が発生する可能性が高い
続いては、2014年の梅雨の予想についてお伝えしたいと思います。5月23日に、6月から8月の天気や気温についての
「3ヶ月予報」が発表されました。
今年の夏は「エルニーニョ現象」が発生する可能性が高いとのことです。
エルニーニョ現象とは
太平洋赤道域の中央部から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で 海面水温が平年に比べて高くなる現象 |
エルニーニョ現象が起こることで
野菜が高騰するなど日常生活にも影響が出ます。
それでは、先日発表された3ヶ月予報を元に
今年の梅雨や気温の傾向についてまとめます。
■・6月 九州から東北にかけては梅雨前線の影響を受けにくく 雨が少ないと予想されます。 一方で、沖縄や奄美は曇りや雨が多くなりそうです。 ■・7月 7月からは九州から東北にかけて梅雨前線の影響を受けやすくなります。 雨の量が多く、梅雨も長引くとの予想です。 北日本では平年よりも曇りや雨が多く、気温も低くなります。 梅雨明け後は西日本で猛暑になるとの予想です。 |
西日本が暑くなりそうです。
ただし、これはあくまでも予報ですので
今後の天気予報もしっかりチェックしてみてくださいね!