鎌倉成就院のあじさい2014開花はいつ?見頃の時期は?
5月の大型連休が過ぎ、新緑のすがすがしさを味わっているうちに
あじさいの季節がやってきます。
あじさいといえば、鎌倉。
この時期、鎌倉の駅には、花を愛でるためにやってくる
たくさんの人が降り立ちますね。
その名所や見どころを紹介します!
その前に、今年の見ごろの時期は?
桜の開花予想を当てるのも難しいこのごろですがあじさいもまたしかりです!
その年の気候条件にかなり左右されるということです。
今年の鎌倉のあじさいは
6月中旬から下旬。14日から25日ごろではないかと言われています。
ぜひ、スケジュールチェックしておきたいですね!
成就院のあじさい
江ノ電、極楽寺駅。駅では「極楽成就記念入場券」が花の時期に合わせて発売されます。
駅を出てまず極楽寺が私たちを出迎えます。
ここは、医王如来とも知られていて
貧しい人々の救済のためにつくしてきたとされるお寺です。
茅ぶきの山門が簡素で、静かなイメージを与え
とても心休まる場所です。
この極楽寺のわきにある坂を登っていくと、成就院があります。
成就院と言えば、縁結びそして「添え護摩木」です。
境内には、本尊のご分身が立っていて、私たちを見守っています。
その前には護摩壇があり、めいめいが願いを込めて書いた
「添え護摩木」を焚き清め、成就の祈念をしてもらいます。
今年も、花の見ごろに合わせて5月29日から6月30日まで
「特別添え護摩」が行われます。
花の道
寺への参道の両側にはこれから262株のあじさいが咲きます。生垣のように咲き、この時期は素晴らしい眺めになります。
この262と言うのは、般若心経の文字数と同じです。
そして、寺までの階段は108段。除夜の鐘と同じ数です。
一歩ずつ登り終え、振り返ると由比ヶ浜の海岸線が見えます。
この景色はとても美しく、煩悩を取り去ったあとに現れる光景として
多くの人に知られて愛されています。
あじさいの種類
成就院のあじさいは262株と数は少ないのですが、色とりどりです。薄い青やピンクの西洋あじさい、墨田の花火、ジュウニヒトエなどがありますが
花びらがちいさいウズアジサイが、くるんとしていてかわいらしいです。
混雑して歩くのもやっとという話も聞きますが
ぜひ多くの種類のあじさいを見つけてくださいね。
土壌の性質から、日本古来のあじさいは青い花が咲くそうです。
そんなことも楽しみながら花をみたいですね。
(参考)ウズアジサイ
![uzuajisai](http://www.ionlogix.com/wp-content/uploads/2014/05/uzuajisai.jpg)
なぜ成就院?
さて、成就院があじさいの名所になったのはこのお寺の和尚さんのお話から始まります。
和尚さんが今から40年以上前、高野山で過ごしていたころ
それまで静かだったあたりが、5月になるとシャクナゲがいっせいに咲きみだれ
一気に華やぐ様子に感銘を受けたそうです。
そこで、説法も大切だけれど、訪れた人が清い心で帰ってもらえるような場所
寺にしたいと思い、鎌倉に戻ってからは参道にあじさいを植えてきたそうです。
成就院の本山である京都の大覚寺は、生け花の嵯峨御流の総司所でもあり
「生け花とは、こころのお花を開くこと」が真髄と学んだことも
影響されているようです。
この気持ちがだんだん広がり、それこそ花開いて
今日の成就院となっているそうです。
混雑必至!でも・・・!
清らかな気持ちであじさいを眺めたいところですが6月の鎌倉、それはもう混雑です!
駅のホームから外に出るのに15分もかかったという話も聞いたことがありますよ。
これでは風情どころではありませんね。
おすすめは、開門前の8時ごろです。
この時期、早めにあけてくれるところもありますし、何よりとても静かです。
朝露にぬれたあじさいを静かに眺めることが出来るかも知れません。
また、閉門ぎりぎりの4時過ぎもいいですよ。
夕日に照らされたあじさいは、印象深く残るでしょう。
由比ヶ浜に、夕日が照らされ
きらきらとした海といっしょにみるあじさいはまた素敵なものです。
鎌倉にはそのほかにも、たくさんのあじさいの名所があります。
ぜひ歩いてみてくださいね。