PM2.5対策グッズはマスクと家電製品?

中国の環境汚染が深刻化し、中でもとても小さな粒子である『PM2.5』の影響が懸念されています。
これは人間の体内に付着し、さまざまな健康被害を及ぼすとされています。

ここではPM2.5についてまとめつつ、この粒子から自分自身を守るためにどのような対策をすれば良いのかについても考えていきたいと思います。

具体的には、『マスク』と『家電製品』の2つについてまとめていきます。

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花粉よりも小さい粒子状物質は、さまざまな健康被害を誘発

ニュースなどでよく目にする『PM2.5』という言葉ですが、これは『粒子状物質』を大きさにより分類した名称です。
粒子状物質とは、マイクロメートル(0.001ミリメートル)の大きさの固体や液体の微粒子を指します。

主なものとしては、燃焼で生じた煤、風で舞い上がった黄砂などの土壌粒子、工場や建設現場から生じる粉塵のほか、燃焼による排出ガスや石油からの揮発成分が大気中で変質してできる粒子などからなります。

この名称は、これらを大気汚染物質として扱うときに用います。
これらは、主に人の呼吸器系に沈着して健康に害を及ぼすとされています。

粒子の大きさによって体内での挙動や健康への影響は異なっていて、その影響度を推量する測定基準として、大きさにより『PM10』や『PM2.5』などと分類されます。

PM2.5は大気中に浮遊する微粒子の中で粒子径がおおむね2.5マイクロメートル以下のものを指します。PM10と比べると小さいため、健康への悪影響が懸念されています。
これらに対し、アメリカやEU、世界保健機関(WHO)などがこの濃度の基準値を定めています。


通常のマスクでは予防不可能!『PM2.5対応』マスクを選ぶのが重要

中国は現在、深刻な大気汚染に悩まされています。その原因としてPM2.5が挙げられていて、日本でも関心が高まってきました。

自治体やNHKなどのHPでは、毎日『PM2.5予測情報』を公開しています。測定値が高い場合は外出を控えるのが得策ではありますが、どうしても外に出なければならないときもあります。

そんなときに役に立つのがマスクです
。ただしPM2.5は非常に細かい粒子であるため、花粉用などのマスクでは粒子の侵入を防ぐことができません。


pm2.5


PM2.5を防ぐためには『N95タイプ』と呼ばれるマスクを着用することが勧められています。これは防塵用のマスクであり、0.3マイクロメートルの粒子を95%以上防ぐ効果があるとされています。

これはホームセンターや通販などで購入することが可能です。

また最近では、花粉用のマスクとほぼ変わらない形状の、PM2.5対応マスクもドラッグストアなどで見るようになりました。
あまりに気にしすぎるのも考え物ですが、万が一のときに備えて家や会社に常備しておくことをオススメします。


PM2.5に関連した、さまざまな家電製品も登場

PM2.5に対する対策では、屋外でマスクをつけることのほかに、有害物質を家の中に入れないということも必要です。

そんな中、PM2.5に関連して売り上げを伸ばしている電化製品があります。ここでは、その中でも主なものと機能についてご紹介していきます。

1つめは『空気清浄機』です。
PM2.5対応空気清浄機は、フィルターをPM2.5に対応させることにより対策を行っています。

こういった商品には0.1マイクロメートルの粒子を99.97%以上捕集できる高機能フィルターが搭載されています。シャープやダイキン工業、ブルーエアなどが主に発売していて、価格は5万円~10万円程度のものが多いです。

2つめは『エアコン』です。
東芝が発売した『プラズマ空清』は、0.1~0.2マイクロメートルの微粒子を捕集します。
そして、捕集した汚れは自動で屋外に排出されるしくみになっています。

部屋の広さや省エネ性能などによって価格は異なりますが、10万円前後の製品が多いです。

3つめにご紹介するのは『プラズマクラスターイオン発生機』です。
シャープの大人気商品で、空気中の菌やアレルゲンを分解・除去します。

空気清浄機と併用することにより、効果が倍増します。車載用やポータブルタイプなどがあり、1万円程度で購入できます。

4つめは『洗濯乾燥機』です。
PM2.5の濃度が特に高いときなどは、洗濯物を干さずに乾燥させることで、PM2.5から衣類やタオルを守ることができます。

そして最後にご紹介するのが『ふとん用ローラー』です。
PM2.5の影響で布団を外に干せない場合、今度はダニの影響が気になってしまいますね。

2013年に大ヒットしたレイコップを筆頭に、各社が布団専用の掃除機を発売しています。価格は1万円~3万円程度です。

このように、PM2.5対策の家電製品が家電量販店でひしめいています。自分の身は自分でしか守れないので、マスクや家電を駆使して、PM2.5対策をしてみてくださいね!





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