納得のいく治療を!『セカンド・オピニオン』とは何か?
アメリカでは知らない人はいないくらいの
『セカンド・オピニオン』。
日本の医療においてはまだ普及しているとは言えません。
ここでは、納得した治療を受けるためには
どうすれば良いかを考えていきます。
重大な決断をする前に、第3者の意見を聞く
セカンド・オピニオンとは直訳で『第二の意見』ということです。特に医療分野においてよく使われている言葉であり
診断や治療方針について主治医以外の医師の意見を指します。
手術などの重大な決断をしなければならないとき
ほかの専門医の意見を聞きたいのは当然の考えなのではないでしょうか。
日本ではまだ普及していないため
患者側からすると『主治医に失礼になるのでは』
と思ってしまいがちですが、その心配は無用です。
『インフォームド・コンセント(説明と同意)』
という考え方をわかっている医師であれば
治療法を決定するのは患者や家族である
ということを十分に認識しているからです。
セカンド・オピニオンを取得する際のポイントとは?
続いては、セカンド・オピニオンの取得や活用において知っておきたいポイントをご紹介します。
まずは、目的を明確にするということ。
どうして他の医師に聞きたいのか
をしっかりと固めておきましょう。
続いて関連する事項を勉強し
所見や検査結果のデータを準備します。
そして、主治医とは別の視点を持った医師に聞いた後に
主治医にフィードバックして見解を聞きます。
最後に、聞きたいことが聞けたかを振り返りましょう。
病気を患っているときには
このポイントを達成することが困難な場合がありますが
友人や家族、専門家のサポートをうまく活用しましょう。
![secondopinion](http://www.ionlogix.com/wp-content/uploads/2014/03/secondopinion.gif)
経験者から学ぶ!セカンド・オピニオンの成功と失敗
続いては、実際にセカンド・オピニオンを取得した患者の体験談をご紹介します。
まずは成功例について。
ご紹介するのは糖尿病を患った方です。
主治医の薦める治療法で良いとは思っていたものの
大きな病気だからとセカンド・オピニオンを取得しました。
その医師も主治医と同じ意見を持っていて
丁寧な説明を受けることができたそうです。
そのため、納得して主治医のもとで治療ができたそうです。
続いては失敗例です。
乳がんを患った方はセカンド・オピニオンを聞きに行ったものの
専門用語が多く、緊張してしまったせいもあり
全く話が頭に入らなかったそうです。
また、がんを患った方は主治医の意見と
セカンド・オピニオンが180度異なる見解だったため
主治医への不信感が募ってしまったそうです。
このような体験談から
セカンド・オピニオンを成功させるコツは
2つあると私は考えます。
1つめは、『主治医との信頼関係』。
もう1つは『セカンド・オピニオン先の選び方』。
この2つについて慎重に見直してみることが重要と思われます。
一生を左右することもあるので
納得のいく治療法を決めたいものですね。