日本の有名な文学賞の1つ「芥川賞」その選考基準は?

芥川賞とはどんな賞なのか調べて見ました。

芥川賞は、純文学の新人に与えられる文学賞のことで、
正式名称は芥川龍之介賞と言います。

大正時代の文豪、芥川龍之介の名を冠した賞で、
直木賞と並んで日本有数の文学賞といっても過言ではないでしょう。


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どのような作品が芥川賞の選考対象となるのか

芥川賞は、新聞・雑誌に発表された純文学の短編作品の中で最も優秀なるものに対して贈られる文学賞で、無名や新進作家がその対象になっています。


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芥川賞はいつどのように選ばれるのか

芥川賞の選考と授賞の発表は、一年に2回行われています。

まず、12月1日~5月31日までの上半期に公表された作品を対象として、
選考会が7月中旬に行われ、贈呈式が8月中旬に行われます。

そして、6月1日~11月30日までの下半期に公表されたものを対象とした選考会は、
翌年1月中旬に行われ、贈呈式は2月中旬となっています。

そして受賞作は「文芸春秋」に掲載され、
芥川賞受賞作家として注目を浴びるのです。

毎年この芥川賞を受賞する作家に注目が集まります。

授賞後の記者会見などをテレビで見られたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

それだけ注目を集める賞であることから、書店でも大々的に受賞作家の作品を扱うようになるので、必然的に手に取ってみる方も増え、作家としての知名度が上がるわけです。

ただ、芥川賞はあくまで新人を対象とした文学賞ですから、その後、作品を世に出し続け、作家として活躍し続けるのは難しいことなので、その後もずっと活躍している人もそう多くはないのも事実です。

芥川賞を受賞して、その後も活躍されている作家として有名なのは、村上龍さんや、ノーベル文学賞も受賞した大江健三郎さん、そして、元東京都知事である石原慎太郎さんはご存知の方も多いでしょう。

ほかにも、柳美里さん、川上弘美さん、辻仁成さん、なども今でも受賞後も活躍されているのでご存知の方もいると思います。





ただ、この芥川賞は応募式の賞ではありません。

したがって素人が自分で書いてみた作品を応募して選考基準になるものではないのです。

地道に作品を作り続けて、それを出版社や新聞社に持ち込んで、まずは公表をめざし、それを続けていくという姿勢や行動が大切ということでしょう。

芥川賞を受賞するのはそれだけ大変なことだということですね。



第150回 平成25年/2013年下半期 (平成26年/2014年1月16日決定)

【候補】
いとうせいこう 「鼻に挟み撃ち」   『すばる』平成25年/2013年12月号
岩城けい 「さようなら、オレンジ」 『太宰治賞2013』[平成25年/2013年6月]
小山田浩子 「穴」        『新潮』平成25年/2013年9月号
松波太郎 「LIFE」     『群像』平成25年/2013年7月号
山下澄人 「コルバトントリ」   『文學界』平成25年/2013年10月号

【選考委員】
小川 洋子、奥泉 光、川上 弘美、島田 雅彦、高樹 のぶ子
堀江 敏幸、宮本 輝、村上 龍、山田 詠美



 


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